SNSで解説が盛んな中で考えたのは、SNSって本当の事を言わないといけなっていう文化になってしまったのが気になっています。SNSって、別に本当の事を言わなくたっていいんでしょ? 例えばTwitterで“北海道にいまーす!”って、東京にいるのに投稿してもいいわけでしょ?(笑) その人の発信を受け取る側がファンタジックに捉えているというか、その人の真実をそのまま知る必要というものがあるのだろうか? そういうことを考えたりもしている。

 最近のClubhouseは新しく始まったものだから楽しいものだと思うんですけど、僕もよくわからずに登録だけして、やらないって決めたんですが(笑)。やっている人を非難するつもりはないですが、僕個人的に思ったのは、ラジオのレギュラー番組とかあるのに、“これ、カネもらわずにしゃべっていていいんだろうか?”ということ。 SNSとはいえ、芸人や芸能人がClubhouseをやるってことは表の心と頭でやらなきゃいけないと思うんですよね。結局、誰が聴いているかわからないから。

 Clubhouseで本当の雑談で「あいつブン殴ってやろうか」とか「昨日の夜、あれから、あのおネエちゃんとはどうした?」なんて配信できないでしょ(笑)。仲間内の電話だったら、そういう話はするもんだけど。ということはClubhouseは仕事だなぁと思う。それと、聴いている人がわかるわけだから、ちょっと恥ずかしいなぁというのもある。

 そこで、Clubhouse遊びの使い方としては、ウソばっかりしゃべっているとかね(笑)。2~3人でウソばっかりしゃべっているのは面白いと思う。何か別の人格や職業の人になりきってやるとかね。遊びの使い方では楽しいと思う。

 僕にはファンはいないと思うけど、一般的なタレントさんの場合、ファンの距離感というのは大事だと思っていて、直接触れ合ってしまってはいけない距離感みたいなものはあるから、よくよく考えると、芸能人にClubhouseは難しいアプリだなと思ったり、考えたりする。

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SNSは受け取る側が自分で考える事が一番大事なのでは?