「米国球界では選手の個性が尊重されている。山男のようにヒゲを伸ばし放題にしている選手がいる。チームの大多数が同様に揃えていた球団もあった。また伸ばした先をカールさせた投手もいた。ド派手な赤色にして人気だった者も。自己責任で結果を残せば文句を言われない土壌がある」(在米スポーツライター)

 通算341セーブのローリー・フィンガーズ(アスレチックスほか)の英国紳士のようなヒゲは有名。レッドソックスは歴代、モジャモジャとしたヒゲの選手が目立つ。そしてスコット・スピージオ(カージナルスほか)はあごヒゲを赤く染めて現れた。結果も伴った名選手であり、ファンからは大人気で関連グッズも飛ぶように売れた。

「坂本選手のヒゲは話題になった。もともと爽やかイメージだったので、不潔さのようなものを感じない。EXILEなどのグループが人気なのを見ても分かるが、ワイルドな男性が世間のトレンド。これまで以上に人気が出て、スポーツ関連以外の番組、雑誌、CMなどでの起用も増えるかもしれない。野球のイメージも上がり、人気復活の起爆剤にもなる。野球ファンの数は莫大なので、多くの業界が注目している」(大手広告代理店関係者)

「桑田さんもさ、Mattみたいな面白い子が育ったわけじゃない。あんまり厳しくしないということかな。本人も髪型なんか変えたりして。ウィッグを着けたり、EXILEみたいな剃り込み入れたり。あとはピアスとヒゲとサングラス、頭に線も入れてね」(有吉弘行/同ラジオ)

 桑田コーチの息子Mattを取り上げた発言などは、悪ふざけでウケ狙いだ。しかし巨人の選手やコーチ、監督が変わればインパクトの大きさが計り知れないのは確か。プロ野球はエンターテインメント。ヒゲ、長髪の巨人選手が大活躍すれば、かなり話題になる。時代の変化とともに、選手たちの“見た目”に対する認識も変わっていってもいいのではないか。