――お笑いの本場・大阪で、お子さんへの「お笑い教育」もはかどっている?

 やっぱり、私の出ている新喜劇の舞台を見せることができるのは良いですね。コロナ前は、長男が舞台の袖からよく見てくれていました。そのせいか、お笑いに目覚めたようで、「テレビに出たい」「YouTubeに出たい」と言っています。

 ただ、長男はとにかく笑いのセンスがなくて……。たとえば、学校の作文の授業で「お父さんに手紙を書こう」という回があって、長男は手紙で、『お父さん、バスケットを教えてくれてありがとう。パソコン教えてくれてありがとう。今度、牛のさばき方教えてください』と書いてきた。オチを付けようと思った狙いはわかるけど、意味不明で。斬新過ぎてスベってます。将来は普通の会社に入って、まっとうな生活を送ってほしいです(笑)。

 でもね、子どもたちが「おかえり」って言ってくれるだけで、今はうれしいんです。私が休みをとれた時は喜んでくれて、顔を見ているだけで癒やされます。あとは、食べたものをキッチンに運んでくれたり、洗濯物をたたんでくれたりしたときに、成長を感じます。

――もう、地上波への未練はないですか。最近の女芸人さんの活躍をどう見ていますか?

 今は強烈なキャラの女芸人がたくさん出ているので、あのままいたら、生き残りは大変だったろうなと思います。最近のバラエティーは女芸人が変な格好をしたり、プライベートの映像も一杯世に出たりして、大変そう。見ていて面白いなと思うのは、トリオの女芸人の「ぼる塾」。今どきの女芸人さんは、先輩にもガンガン攻めていくところがいいですね。あと、私が東京のテレビに出ていた頃は、ブサイク芸人は「キャラ」だったけど、今は本当にブサイクだなって(笑)。冗談です。

 女芸人の中には生涯独身を貫く人もいるけど、私は結婚して家庭を持ちたいなという思いが昔からあったんです。だから今、すごく幸せな生活を送れています。

(聞き手・構成=AERA dot.編集部・飯塚大和)