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7年ぶりの日本人F1ドライバー、角田裕毅に期待せざるを得ない理由

尾張正博dot.
7年ぶりの日本人F1ドライバーとなる角田裕毅(写真/gettyimages)

7年ぶりの日本人F1ドライバーとなる角田裕毅(写真/gettyimages)

 2021年、F1に日本人ドライバーが帰ってくる。昨年12月にイタリアのF1チームであるアルファタウリからレギュラードライバーとしてF1に参戦することが発表された角田裕毅だ。

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 日本人がF1にレギュラードライバーとして最後に参戦したのは、2014年の小林可夢偉。つまり、7年もの間、F1では日本人ドライバーがレースしていなかったことになる。これだけのブランクがあったのは、1977年に富士スピードウェイで開催された日本GPに多くの日本人ドライバーがスポット参戦した後、1987年に中嶋悟がF1にフル参戦するまで10年間不在となったとき以来だ。

 その理由のひとつが、2016年から導入されたポイント制だ。これは、カートを卒業してからわずか1年のマックス・フェルスタッペンが17歳でトロロッソからF1にデビューしたことに対する世論の批判を受けて、F1を統括している国際自動車連盟(FIA)が、スーパーライセンスの発給要件を2016年から厳格化したためだ。

 スーパーライセンスとは、F1に参戦するために必要となるドライバー用の免許で、それまでも、ある程度の基準はあったが、F1のテストで一定以上の距離を走れば、取得できるなどの抜け道があり、多額の持参金をチームに持ち込んでF1シートを獲得する、いわゆる“ペイドライバー”も多く存在していた。

 逆に厳格化されたことで才能があっても、チームに恵まれずに結果を出せずにスーパーライセンスを取得できずに夢を諦めたドライバーたちも出てきた。2014年からホンダの支援を受けてヨーロッパのレースにチャレンジした日本人ドライバーである伊沢拓也、松下信治、福住仁嶺(ふくずみ にれい)、牧野任祐らは、いずれもこの厚い壁を乗り越えることができなかった。

 そこに現れたのが、角田だった。2018年にFIA F4日本選手権を圧倒的な強さで制した角田は、2019年にヨーロッパに渡って、FIA F3選手権に参戦。ドライバーズ選手権では9位に終わるが、1年目ながら優勝1回と3回の表彰台を獲得するなど光る走りを披露し、2019年にFIA F2選手権にステップアップした。そして、2020年のFIA F2選手権で角田は持てる才能を開花させて選手権3位を獲得し、スーパーライセンスをついに取得した。


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