「高橋は現役としてプレーしていれば2000本安打達成の可能性もあった。しかし引退して監督を引き受けたが、結果を出せずに終わった。阿部も次期監督候補の一人として見られているが、選手に罰走をさせるなど指導者としては疑問符がつき始めた。両者ともに、球団内の人事に巻き込まれてしまった感があり、ここへ来て現役時代の印象が薄くなってしまった。まあ、原監督も最近は同様ですが、監督問題が絡むと良いことがなく評価が下がってしまうこともある」(巨人担当記者)

 現役でこのスターの系譜を継ぐのが坂本だ。生え抜きとして、史上2番目の早さで2000本安打を達成、ルックスも際立っており、実力、人気とも今や球界ナンバーワン。生涯巨人を宣言したのも大きい。

「坂本は過去のスーパースターとの類似点がある。しかし、坂本に続きそうな選手が他に見つからない。生え抜きで4番に定着した岡本和真も素晴らしい選手だが、地味な印象がぬぐえない。今後は松井のような対外的な明るさが必要になる。実力、ルックス、カリスマ性など、現状では当てはまる選手が見当たらない。最近は球団主導でマスコミやCMへ出演の売り込みをかけているようだが、スターとは本来、周囲が自然に認めるもの。公私ともに飛び抜けている存在が出現するのを待つしかない」(大手広告代理店関係者)

 今やプロ野球=巨人という時代は過去のものとなった。それでも巨人の球界での注目度は群を抜いている。坂本もベテランの域に差し掛かっており、そろそろ次世代のスーパースターになるような雰囲気を持った選手が現れて欲しい。今後のプロ野球の人気を左右する大きな問題でもある。