そしてもうひとつは、「バドミントン以外のことをやりたかった」という心が変化し、行き着いた「指導者」という仕事だ。高橋のバドミントン魂が、再び燃え上がろうとしている。

「あるテレビの番組で子どもたちを指導しました。それまで指導者になりたいという気持ちはなかったのですが、初めてジュニア世代の指導に関わりたいと思うようになりました。私が中高生だった頃とは強化の環境もすごくよくなっています。子どもたちからしたら、金メダリストに教えてもらえるのはうれしいと思うし、時には熱く、そして選手たちの心に寄り添える指導者になれたらいいなと思っています」

 バドミントンの「タカマツペア」から「タカハシアヤカ」へ。新たなチャレンジは、金メダルに匹敵するほど高橋を輝かせるかもしれない。(文・吉田亜衣)