「これは野球を辞める時に話すことだと思いますけど、日本ハムというより、日本ハムの中にいる人が好きな人が多い。漠然とファイターズじゃなくて、ファイターズの中にいる人たちが、人として尊敬できる人たちが多い。そこに対して、ちゃんと義理を果たしたいという思いは強いですね」(12月30日付・日刊スポーツ)

 斎藤ほどの知名度があれば、他の業界でも十分に声はかかる。だが、ここまで来たら、野球選手としての最後の意地を見せるしかない。結果が出せず、故障を繰り返し、批判を浴びながらここまで来た。それでも現役にしがみつく心意気は買いたい。

「考え方が甘い」という言葉を耳にする。多くの人がそう感じている面もあったのだろう。

「人の性格は余程がないと変わらない」とも言われる。しかし今がその時かもしれない。「21年、斎藤が何かを見せてくれることに期待をしたい」、というのは甘い考えなのだろうか。