昨シーズン限りで阪神を退団となったジャスティン・ボーア(代表撮影)
昨シーズン限りで阪神を退団となったジャスティン・ボーア(代表撮影)

 阪神が積極的な補強に動いている。特に外国人選手は昨季途中からロッテでプレーした左腕チェン・ウェインを含む3人を加え、昨年に続き8人体制となった。

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 助っ人はある意味でギャンブルで、とりわけ打者に関しての当たり外れは多い。昨シーズン苦しんだ時期もあったが、同時に可能性を感じさせたジャスティン・ボーアを見切った判断は吉とでるのか……。

「来季はどこでプレーするか、何も決めていないと聞いている」

 阪神を退団したボーアの去就については今も注目を集めており、一部マスコミの韓国球界入りという報道に対し、関係者が即座にそれを否定するコメントを発表した。最新の情報では、韓国ではなく米復帰を目指していると報じられている。

 メジャー通算92本塁打の実績を持ち、『ランディ・バースの再来』と期待された。しかし春季キャンプ時から左投手への対応などに苦しみ、99試合で打率.243、17本塁打、45打点と目立った結果は残せず。シーズン終了前に帰国、年俸250万ドル(約2億6000万円)の高額もネックとなり1年で退団となった。

 しかし真面目な性格と時折見せた豪打には、今後の飛躍も予感させた。ネット上などでは「ボーアと再び契約を結ぶべきか」を巡り激論も交わされていた。

「ボーアの長所はアジャスト力。米国時代も経験を生かした2年目に結果を残していた。謙虚な性格でアドバイスを受け入れ、環境への適応もする。阪神2軍時代もコーチやチームメイトと積極的に会話し、情報収集もしていたようだ。長打力や打撃技術はもともと高いものがある。2年目に大化けしそうな気配があったので、1年での退団は驚き。対戦球団としては助かった部分もある」(在京球団スコアラー)

 15年からの6年間で日米5度の2ケタ本塁打を記録する長打力は魅力である。またメジャー時代を振り返っても、2年目に大きく成績を上げた。マーリンズでプレーした1年目には39試合で本塁打1本だったのが、2年目は129試合で23本に激増した。

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2年目以降に結果を残した助っ人も…