――アナウンサーという職業に就きながら、ゲーム実況で宇内さんの“素”を見せることには、どんな思いがありますか?

宇内:アナウンサーは「ニュースを伝えることが仕事」と思う方が多いと思いますが、実際はそれだけにとどまりません。テレビに出ている以上は、他のタレントさんや芸人さんと一緒で、「表現者」としても立ち振る舞う。ゲーム実況も「表現」の一つであると思うので、挑戦することで自分の幅が広がるはずです。また、普段テレビを見ない方々に、どういうものを見せれば面白いと思ってもらえるのかを勉強することもできます。

――宇内さんのゲーム実況が軌道に乗ったら、このままYouTuberに転身してしまうんじゃないかという心配もありますが……。

宇内:いやいやいやいや(笑)。それは考えていないです。もちろんゲーム実況は大好きですが、アナウンサーの仕事も同じくらい好きなんですよ。極論、仕事詰めになってゲームが一切できなくても、それで満足できるくらいですから。

 仕事から得られるものって、現実世界での自分のレベルアップなんですよね。昨日できなかったことができるようになると、ドラクエのレベルアップの音が、自分の中で鳴るような感じです。ゲームはそれを疑似体験できるし、自分の人間性や忍耐力の土台を培ってくれたと思っています。それを実社会で生かしてみるというのが理想の循環ですね!

――最後に、宇内さんにとって「ゲーム」はどのような存在ですか?

宇内:人間関係などでどうしようもなくつらいとき、ゲームがいつも、現実逃避させてくれました。「ゲームに救われた」と言うと嘘っぽく聞こえるかもしれませんが、本当にゲームに救われたと思える出来事が何回もあって。だから、ゲームをやらせたくない親御さんには、「教育に案外悪くないよ!」というところを伝えていきたいですね。特に最近は、『マインクラフト』や『フォートナイト』など、コミュニケーションありきのゲームが人気なので、現実世界で人間関係につまずいた時に社会性を培うためのセーフティーネットになってくれています。ゲームに対するポジティブなイメージをもっと伝えていきたいなぁと思っています!(構成=AERAdot.編集部・飯塚大和)

●うない・りさ
1991年生まれ。慶應義塾大学卒業後の2015年、TBSテレビにアナウンサーとして入社。主な担当番組は、ひるおび(水/金) / 有田プレビュールーム(月) / CDTVライブライブ(中継担当) / Bizスクエア(BS) / アフター6ジャンクション(ラジオ) など。ゲーム好きが高じて、格闘ゲームの大会『EVO Japan』に2度出場。YouTubeチャンネル「ゲーム実況はじめました。~女子アナゲーマー宇内 e~」のチャンネル登録者数は、開設から約1カ月半で2万人を突破した。