・明け方、子どもの部屋を覗いたら、布団の中でゲームをしていた。その場でやめさせたが、学校の保健室で寝ていたと先生から報告された。


・子どもの筆箱の中身を見たら鉛筆がバキバキに折られているのを見て怖くなった。
・故意なのかわからないが、友だちのテキストを持ち帰ってきていた。
・問題を解いている際に、髪の毛をいじる癖がひどくなり、ハゲができてしまった。
・子どもが学校に行っている間に部屋を掃除したら、大量のおにぎりを食べたあとのゴミが出てきて、ストレス発散で食べていたのかと思ったら涙が出た。

 また、学校の先生から「テストの答案用紙の裏側に、志望校名がびっしり書かれていて、その合間に『死ね』という言葉がいくつもあり、カウンセラーに相談するように勧めた」とか「志望校や塾の話題を、友だち同士ではしないように指導している。それによって、ライバル心が生まれ、足の引っ張り合いなどが起こった事例があったから」といった話をきいたこともあります。

 このように子どもの変化を目にして、戸惑い、どう向き合っていいのか頭を抱えている親も多いと思います。

 スクールカウンセラーをしている臨床心理士によると、子どものストレスは、眠りや食欲に変化があるようなら注意が必要だそうです。そうした場合は受験直前でも家は完全な休息の場にして、勉強をしない日を作ってもいいとのこと。また、ペットを飼ったことによって心が落ち着いたという例もあるそうです。
  
 わが家では、「親から言われたことはあえてやらない!」という反抗期真っただ中だったため、親子喧嘩が絶えませんでした。そこで、受験経験者の姉に、親ではない立場から言葉がけをお願いしました。2人の会話はこんな感じです。

姉「勉強どう?」 
本人「別に~~」 
姉「中学入ったら楽しいよ。ディズニーランドだって大人なしで行けちゃうからね。今はとにかく頑張るしかない。あともうちょっとしたら天国だよ」

 また別の日には、 

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いま重要なのは叱咤激励ではなく「わかっているよ」