■自宅にある「モノ」に話しかけるクセ

 こうした性格に加えて、不思議な一面も持っているようだ。

「自宅の植物に『おはようございます』とか、溜まった洗濯物に『溜まってんね~』とか、モノに話しかけるクセがあるとバラエティ番組で告白していましたね。うっかり、人がいるところでモノに話しかけてしまうこともあるそうで、周りから『独り言が多い』と言われているとか。ルックスの良さはもちろん、こうした雰囲気も性格も印象的なので、今年はよりお茶の間に認知されると思います。また、どんよりとした空気感は意外と男性ウケも良いので、性別問わずファンが増えるのではないでしょうか」(同)

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、そんな北村の魅力についてこう分析する。

「ミステリアスで中性的なムードをまといながらも、芯の強さを感じさせる存在感。2020年はDISH//としてさまざまな歌番組に出演していましたが、その堂々とした歌いっぷりはボーカリストとしても立派で、日本レコード大賞の優秀作品賞を受賞するなど、しっかり結果も残している。まさに『天は二物を与えた』と言っていいと思います。俳優としても、まだ23歳ながらどんな役にも対応することができ、ポテンシャルの高さと限りない可能性を感じさせます。昨年は主演作が4本公開されるなど、どちらかというと映画の方に比重を置いた活動だったと思いますが、1月21日からスタートする高畑充希主演の連続ドラマ『にじいろカルテ』(木曜21時/テレビ朝日系)に看護師役で出演するので、お茶の間にも彼の魅力が浸透するのは時間の問題でしょう」

 役者とアーティスト活動を兼任し、歌唱力にも定評のある北村。若手の中では意外と唯一無二の存在で、「この役はこの人にしかできない」という俳優へと進化するかもしれない。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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