とにかく、キムタク愛がハンパないのことがインタビュー中にダダ洩れなのである。

「木村さんが『教場II』で演じる風間公親が警察学校の教室に入るシーンがあるんですけど、“わぁ~来る来る来る来る来るーーー! キタァーーー!”って感じで、“きゃ~木村さん、キタァ~”みたいな。登場からカッケー!(笑)トラブルを起こした警察学校の生徒にはすぐさま退校届を出させるのですが、“きゃぁ~退校届出した! 俺、書きてぇ~”みたいな(笑)。そういう目線で観ちゃっているんですけど。警察学校の庭の花に水をやるシーンもどこもかしこもカッコいいなぁと思いながら、動きをマネしてみたりだとか。2020年は日本マクドナルドや日産自動車のCMに出られていて、話題になったじゃないですか。ハンバーガーの持ち方も、“うはっ! 何ソレ! カッコいい!”って。いつでも何ソレっていうことをやってカッコいいんですよ。あれは誰も考え付かない。自分じゃできないことを木村さんはやってくださるので、男として憧れてしまう。普通の人だったら、マックは普通に食べるだけだと思うんです。日産のCMもムーンウオークですよ! あのアイデアも木村さん発信じゃないかな……」(※キムタク愛が長くなるのでここまで。)

 話題になった「細かすぎて」の舞台裏には、実は並々ならぬキムタクに真剣に向き合った軌跡があった。

「木村ファミリーのネタをやったんですけど、元々は娘役の芸人さんから声をかけていただきました。僕はピンでしかやったことがなくてまさかファミリーでなんて思ってもみなくて。最初迷いはあったんですけど、その誘いの熱量がすごくて、すでに10本くらい台本が用意されていました。演じるメンバーを聞いてみると、それぞれモノマネを突き詰めている方たちばかりで。その熱意にこたえたいと思って引き受けることになったんです」

 引き受けたら大変! みんなガチだったのである。

「いざ、オーディションに向けて会議になるんですけど、僕もそうですがみんなプライドを持っていて、工藤静香さんのモノマネをやった方も小学生の時から工藤静香さんに憧れていて芸人になられた方でした。軽はずみに“こういうのはどう?”なんてことを言ったら、“いや、ご本人はそういうことをなさらない”ってネタ会議がバチバチで本気(笑)。だから、簡単にできたネタではなくて4人の意見がやっとまとまってできたのが番組で披露したものなんです。4人そろっての最終目標はご本人たちが笑ってくれるということ。ご本人が嫌な気持ちになっても嫌じゃないですか。その気持ちが伝わるかどうかは別として」

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