――イチローさんの存在は大きいですね。今後の目標などがあれば教えてください。


  
 僕は今、モノマネ芸人としての仕事と並行して、故郷である長野県飯田市の「飯田焼肉大使」としても活動しています。飯田市は人口1万人あたりの焼肉店の数が日本一、焼肉の文化が根付いている街です。今ちょうど焼肉のタレの開発もしていて、来年販売もする予定です。モノマネの仕事ももちろんですが、「飯田焼肉大使」としての活動にも力を入れて、これからも頑張っていくつもりです。僕は「プロ野球選手」にはなれなかったので、「プロ焼肉選手」として、いつかはイチローさんのように海を渡り、飯田の焼き肉を世界にアピールできたらと思っています。

――最後に、イチローさんに何かメッセージなどはありますか?

 僕からメッセージなんてないですよ。僕みたいな偽物がメッセージなんか出しちゃダメです。イチローさんの方からのメッセージならありがたく頂戴しますが、僕から何かを伝えるなんてことは、絶対できません。僕は、一生、“偽物”の本物として生きていきたい、ただそれだけですから。

(聞き手・構成/AERA dot.編集部・岡本直也)