黒田博樹や上原浩治が家族を米国に残し、単身赴任で日本に復帰し現役を引退した例もある。現在の田中に妥当と考えられる3年契約が終われば、メジャー実働10年で年金受給の額が満額となる。その後、自らの好きな場所で投げ終える可能性もある。
年の瀬も迫っているが、今年のMLBストーブリーグは未だ大きな動きがないのが現状だ。コロナ禍の中で先が読めない部分もあるが、田中にとって最良の選択ができることを祈りたい。(文・山岡則夫)
●プロフィール
山岡則夫/1972年島根県出身。千葉大学卒業後、アパレル会社勤務などを経て01年にInnings,Co.を設立、雑誌『Ballpark Time!』を発刊。現在はBallparkレーベルとして様々な書籍、雑誌を企画、編集・製作するほか、多くの雑誌、書籍、ホームページ等に寄稿している。Ballpark Time!公式ページ、facebook(Ballpark Time)に取材日記を不定期更新中。現在の肩書きはスポーツスペクテイター。