もう一つ言っておきたいのは「多くのサービスに同時に配信されているコンテンツも、かなりの数ある」ということです。複数の動画配信サービスに加入するのが当たり前になってきている一方で、邦画や国内ドラマ、ちょっと古めの海外ドラマなどは3~5のサービスで同時に「新着コンテンツ」のカテゴリーにあったりします。TVerやGYAO!といった無料で視聴できるサービスでも同時に配信されていることさえあります。私個人は有料サービス推進派ですが、TVer、GYAO!、AbemaTVの無料部分を使い倒すだけで余暇の時間が十分に充実する人も少なくないと思います。今はYouTubeにもアニメを中心に公式のコンテンツがガシガシ流れてきています。無料かつ合法のコンテンツをフル活用してなお物足りない、またオリジナルコンテンツも見てみたい、といった場合に有料課金を検討するのが健全です。

 そんな前提で、私が推すプランは「アマプラとネトフリの2段使い」です。

 アマプラは「Amazonプライム」の略で、ネット通販のAmazonが運営するサービスの総称です。その中の一つが「Amazonプライム・ビデオ」というVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスです。これ、実は「入ったつもりがないのに既に入っていた」という人が多い。というのも、配達のお急ぎ便やお届け日時指定便を利用するためにAmazonプライムに加入しているという人も、Amazonプライム・ビデオが利用可能なのです。ログインしてみて動画が無料視聴できそうだったらもう加入済みです。もったいないのですぐに動画を漁り始めましょう。年額で加入すれば1カ月あたり400円強と他サービスより圧倒的に安い。これに加入するだけで配達のお急ぎ便やお届け日時指定便のほか、Amazon Musicという音楽聴き放題サービス、Amazon Photosという写真のストレージサービスなどもついてきます。

・普段、映画やドラマを見るのは週末の数時間程度
・とりたてて何かのジャンルのマニアではない

という方は、アマプラ一択でいいと思います。とにかく便利だし、コンテンツの入れ替わりも豊富です。KinKi Kidsのライブ映像やポケモンの劇場版が全作品配信されたりと、新規ユーザーの開拓にも余念がなく、コンテンツはこれからも充実していくでしょう。

 強いて弱点を挙げるならば、

・日本オリジナルのコンテンツがやや下品なものが多く、ファミリーでの利用に向かない
・動画コンテンツを検索する際、直接関係のないコンテンツも反映されてしまう(俳優名・監督名で検索したときに、その人が関わっていない類似作品も表示されてしまう)

などですが、普通の個人使用にはほぼ問題ありません。

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