博多華丸に「今でもまだ甲子園に連れてってほしいですか」と「タッチ」ネタを振られた彼女は、

「もう、ずーっと甲子園は、連れてってほしいです!」

 と、今も変わらない「南ちゃんボイス」を披露した。ちなみに「タッチ」の同名主題歌を歌った岩崎良美も、デビューは80年。聖子とは堀越高校の同級生でもある。姉・宏美にもひけをとらないポップスセンスは、もっと評価されていい人だ。

 とまあ、1980年は明るく軽くかわいく楽しい日本が始まった年ともいえる。そこから40年頑張ってきて、今年は記念イベントなども企画していたのに、あいにくのコロナ禍でままならなかった人もいたりする。せめてここで、声を大にしてたたえようではないか。

宝泉薫(ほうせん・かおる)/1964年生まれ。早稲田大学第一文学部除籍後、ミニコミ誌『よい子の歌謡曲』発行人を経て『週刊明星』『宝島30』『テレビブロス』などに執筆する。著書に『平成の死 追悼は生きる糧』『平成「一発屋」見聞録』『文春ムック あのアイドルがなぜヌードに』など

著者プロフィールを見る
宝泉薫

宝泉薫

1964年生まれ。早稲田大学第一文学部除籍後、ミニコミ誌『よい子の歌謡曲』発行人を経て『週刊明星』『宝島30』『テレビブロス』などに執筆する。著書に『平成の死 追悼は生きる糧』『平成「一発屋」見聞録』『文春ムック あのアイドルがなぜヌードに』など

宝泉薫の記事一覧はこちら