その他、費用対効果を考えるとDFフェルマーレン(神戸)にも不満が残る。ベルギー代表として能力に申し分はなく、出場すればエレガントなプレーで攻守に貢献したが、負傷とコンディション不良もあって今季出場は34試合中14試合のみ。チームは14位と低迷し、失点59はリーグワースト4位タイ。フェルマーレンの今季の推定年俸5億円は、イニエスタを除くとJリーグトップだったが、この年俸に見合った働きはできなかった。

 さらに、アデミウソン(G大阪)も期待を裏切った1人に挙げられる。開幕から好調を維持し、プレー自体は悪くなく、上り調子でもあったが、10月に酒気帯び運転で接触事故を起こし、そのまま走り去ったとして書類送検。不祥事の多かった今季のJリーグの中でも大きな事件となった。サッカー選手ならばピッチ上で“答え”を出せばいいという考え方もあるが、現実として事故後は謹慎処分を受けて試合には出場しておらず、ファンを裏切る形となった。

 すでに来季へ向けた新外国人の補強も始まっているが、果たしてどれだけの選手がJの舞台で活躍できるか。願わくば、新たな歓喜と衝撃を、我々に届けてもらいたい。