「カメ止め」大ヒットの奇跡が再び? 鈴木おさむが見てほしい映画「ミセス・ノイズィ」 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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「カメ止め」大ヒットの奇跡が再び? 鈴木おさむが見てほしい映画「ミセス・ノイズィ」

連載「1970年生まれの団ジュニたちへ」

鈴木おさむdot.#鈴木おさむ
放送作家の鈴木おさむさん

放送作家の鈴木おさむさん

 ワイドショーでは、日々、司会やコメンテーターの方々が色々な意見を言っている。僕も一時期、コメンテーター的な仕事をやらせてもらいましたが、自分にはその才能がなかった。覚悟がなかった。そういう番組で「おもしろく」聞こえるコメントは、白か黒か、はっきりした意見。たとえ、その人のことを悪いと思っていなくても、悪いと言った方が番組としてはおもしろい時がある。自分にはその覚悟がなかった。

 コメンテーターは無理だったけれど、こういうエッセイでは自分の意見を書いている。自分の文章で書いているからいいだろう!と思っている勝手な正義。

 おもしろければ正義だと思ってる自分もいる。だけど、おもしろいと思ったその先には、傷ついてる人がいる時もある。

 ドラマ「M」を書いたときに、田中みな実さん演じる役に眼帯を付けてもらった。片目を失明してるかのような設定にした。そのほうが「おもしろい」と思ったからだ。だけど、片目の視力を失った人がこれを見たらどう思うんだろう?と思っていた自分もいる。だけど「おもしろい」と思う自分が勝って、そういうキャラクターにした。

 改めて、この映画を見て、自分がものを作る時に、「おもしろい」と「誰かを傷つけるかもしれない」ことのバランスを考えて、覚悟を持たなきゃいけないと思った。

 それはツイッターでつぶやく一言も同じである。

と、なんだか説教臭くなったが、とにかくこの映画はとてつもなくおもしろい。見てください!!

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中。SNSでも話題のテレビ朝日系ドラマ「先生を消す方程式。」の脚本を担当。バブル期入社の50代の部長の悲哀を描く16コマ漫画「ティラノ部長」の原作を担当し、毎週金曜に自身のインスタグラムで公開中


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鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中。毎週金曜更新のバブル期入社の50代の部長の悲哀を描く16コマ漫画「ティラノ部長」と毎週水曜更新のラブホラー漫画「お化けと風鈴」の原作を担当し、自身のインスタグラムで公開中。YOASOBI「ハルカ」の原作「月王子」を書籍化したイラスト小説「ハルカと月の王子様」が好評発売中。作演出を手掛ける舞台「もしも命が描けたら」が8/12〜22東京芸術劇場プレイハウス、9/3〜5兵庫芸術文化センター阪急中ホール、9/10〜12穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホールにて上演。

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