カーター=ウィリアムスも、1年目の2013-14シーズンに70試合で1試合平均16.7得点、6.2リバウンド、6.3アシスト、1.9スティールでチームをけん引したが、昨季まではこれがキャリアハイのスタッツ。2016-17シーズン以降は、平均得点は二桁に届かず、輝かしいルーキーシーズンに比べると見劣りしていることは否定できない。

 もちろん、2年目に1年目以上のインパクトを残した選手も多くいる。最近では、ドンチッチやトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)、ドノバン・ミッチェル(ユタ・ジャズ)などは「Sophomore slump」など何処吹く風。特にドンチッチ、ヤングは2年目に飛躍的にスタッツを上げており、ともに今年のオールスターゲームでは先発として出場するまでになっている。

 さて、八村の2年目はどのようなシーズンになるのだろうか。八村は、同13日に行われたブルックリン・ネッツとのプレシーズンゲームでゲーム最多に並ぶ18得点、4リバウンドと順調な滑り出し。昨季の課題だったロングシュートは、4本中3本決め明るい材料も見せてくれた。

 さらなる躍進を遂げるのか、思わぬ壁にぶち当たるのか。我々としては、八村が「2年目のジンクス」とは無縁であると願いたい。(文/田村一人)