日本の主軸としても活躍が期待されるヤクルト村上宗隆(写真提供・東京ヤクルトスワローズ)
日本の主軸としても活躍が期待されるヤクルト村上宗隆(写真提供・東京ヤクルトスワローズ)

 新型コロナウイルスの影響で1年延期となった東京オリンピック・パラリンピック。プロ野球界にも当然大きな影響が出てくるが、それは日程だけではなくチーム編成にも及んでくる。そこで今回は今シーズンの成績、オフの移籍などを踏まえて、現時点で考えられる最強メンバーを選出してみた。

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 まず外す必要があるのがメジャーリーグ所属の選手である。加えてこのオフにポスティングシステムを利用してメジャー移籍を表明している菅野智之(巨人)、有原航平、西川遥輝(ともに日本ハム)、海外FA権を行使してのメジャー移籍を目指す沢村拓一(ロッテ)についても、今回の選考対象から除外した。

・投手:10人
千賀滉大(ソフトバンク
大野雄大中日
西勇輝(阪神
石川柊太(ソフトバンク)
高橋礼(ソフトバンク)
森下暢仁(広島)
中川皓太(巨人)
宮西尚生(日本ハム)
山本由伸(オリックス
森唯斗(ソフトバンク)

・捕手:2人
梅野隆太郎(阪神)
甲斐拓也(ソフトバンク)

・内野手:6人
村上宗隆ヤクルト
菊池涼介(広島)
岡本和真(巨人)
坂本勇人(巨人)
浅村栄斗(楽天
外崎修汰(西武

・外野手:6人
吉田正尚(オリックス)
柳田悠岐(ソフトバンク)
鈴木誠也(広島)
近藤健介(日本ハム)
青木宣親(ヤクルト)
周東佑京(ソフトバンク)

 予選リーグは3チーム総当たりの2試合、決勝トーナメントはスムーズに勝ち上がると3試合とかなりの短期決戦となる東京五輪。重要なのは決勝トーナメントの3試合であり、その先発として千賀、大野、西の三人を選んだ。エース格はやはり千賀だ。2017年のWBCでは第2先発としての役割がメインだったが、大会後にはオールスターチーム(投手は3人が選出)に選ばれるなど見事な成績を残している。大一番を任せるのに相応しい投手と言えるだろう。大野と西も過去2年間の結果を見ても、先発としての実績は申し分ない。まさに今が一番ピークの二人に重要な試合の先発を任せたい。

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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野手の選考理由は?