「チームから発信するのは、ある意味日本スポーツの良い伝統、文化。ファンや地元の人たちも受け入れやすいのではないか。また2番を英語にしたのは、少しでも小さい年代から海外に興味を持つきっかけになれば。そして外国人の選手やファンにも身近で大切な曲になって欲しい。そして1番は尼崎の方々の曲にしたい。阪神尼崎駅前には大きな商店街があるが、そこで当たり前に流れているようにしたい。夜、1杯飲んで良い感じになった人たちが口ずさんで欲しい。また試合が終わった後、勝利の凱歌になれば良い。チームとファン、町、商店街を繋ぐ曲になれば嬉しい」(チャレンジャーズ・川口陽生氏)

 曲発表後、チームは負けなしの連勝でシーズン終了、X1Area西日本で優勝を果たす。

「いつの日か尼崎の人全員が歌えるような曲にしたい」(ジントシオ氏)

 応援のプロが描いた画。これが叶う頃、尼崎では黄黒だけでなく、青白も当たり前に見かけるようになるはずだ。(文・山岡則夫)

●プロフィール
山岡則夫/1972年島根県出身。千葉大学卒業後、アパレル会社勤務などを経て01年にInnings,Co.を設立、雑誌『Ballpark Time!』を発刊。現在はBallparkレーベルとして様々な書籍、雑誌を企画、編集・製作するほか、多くの雑誌、書籍、ホームページ等に寄稿している。Ballpark Time!公式ページ、facebook(Ballpark Time)に取材日記を不定期更新中。現在の肩書きはスポーツスペクテイター。