とにかく、謎が多い。いろんな人のいろんな思惑が外れまくって、あのような会見になってしまったのだろう。

 連日、ワイドショーではあの会見のことをやっていた。コメンテーターの立場の人がいろんな意見を言っている。それを見ていて思う。コメンテーターとして出ている芸人さんもみんな厳しい意見を言っていた。だが、芸人さんの厳しさは、あえてここで厳しく言うことが、彼のためだと思っている気がする。その先にほんの一滴の愛が見える厳しさ。それは他のコメンテーターのそれとは違うと思う。

 時間が解決してくれることもある。時間が解決してくれないこともある。だけど、きっと訪れるその先にいつか立った時に、また、全力で褒めることからやればいいと僕は思う。どんなに嘘くさいと言われようが、やはり、彼に褒められたらきっと、その時は少しうれしいはずだから。そして、なによりも、ご家族の方たちが一日でも早く落ち着いた日々を過ごせることを願っております。

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中。SNSでも話題のテレビ朝日系ドラマ「先生を消す方程式。」の脚本を担当。バブル期入社の50代の部長の悲哀を描く16コマ漫画「ティラノ部長」の原作を担当し、毎週金曜に自身のインスタグラムで公開中

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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