今季メジャー2勝の原英莉花 (c)朝日新聞社
今季メジャー2勝の原英莉花 (c)朝日新聞社
身長173cmの長身を誇る原英莉花(写真/gettyimages)
身長173cmの長身を誇る原英莉花(写真/gettyimages)

 黄金世代の代表格で今季好調の原英莉花が、今季2勝目、通算3勝目を公式戦で飾った。

【写真】モデルにも負けない?スラリとした長身が映える原英莉花

 国内女子ゴルフツアーの2020年最終戦となったJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップに出場した原は、初日に5アンダー67で首位発進すると最後まで一度もトップの座を明け渡すことなく、通算10アンダーで大会初制覇を達成。10月の日本女子オープンゴルフ選手権に続きメジャー2勝目を挙げた。

 この大会で日本人選手が優勝したのは、2013年の大山志保が最後。その前は2009年に横峯さくらが勝利していたものの、それ以外の過去11年は全て海外勢が制しており、原の優勝は実に7年ぶりの快挙。さらに、今季ツアーで3勝している絶好調の古江彩佳、渋野日向子を抑えて頂点に立っただけに、その強さを印象付けるものとなった。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で変則シーズンとなった今季の原は、一気にツアーの顔と言える活躍を見せている。昨季もツアー初勝利をマークし、賞金ランク14位という成績を残したが、2020年は14試合でプレーし6試合でトップ10入り。獲得賞金は7072万2208円で3位につけているが、これは昨季の36試合で稼いだ7076万9927円とほぼ同額となっており、その成長ぶりがうかがえる。

 シーズンは来年まで続き、折り返し地点にも届いていない段階ではあるが、原は長くなったシーズンの賞金女王候補筆頭と言えそう。デビュー当時から身長173cmという長身とルックスで美女ゴルファーともてはやされたが、実力・実績も備わり2021年はますます注目を集める存在となるのは間違いなさそうだ。

 そんな原だが、どうしてここまでハイレベルなプレーができるようになったのか?ツアーのデータを元に紐解いてみると、そこには2つの要素が隠されているようだ。

 まずスタッツを眺めてみると、今季の原はミスしたあとのリカバリーが強いということが見てとれる。

次のページ
データで見える原の強さ