こうしたプロセスは、先行者でも後発者でも、いつ始めても同じです。YouTubeだけに限らないのですが、ヒットを打つことよりもヒットを打ち続けること、打席に立ち続けることの方が難しいのです。視聴者よりも自分を優先した動画を作っていたり、ターゲットの好みやトレンドをつかめていなかったり、YouTubeのアルゴリズムが変わったり、広告主の意向をくみ取れていなかったり、落ちる原因はさまざまですが、コンテンツを進化させて対応するしか戻す方法はありません。

 YouTuberのオワコン化について語りましたが、この現象はYouTubeに限らないと思います。今、ほとんどの仕事や企業や個人は「落ち」を経験しています。新型コロナの影響で理不尽に仕事が制限されている状態です。災害のような一時的、局地的なものではありません。社会全体が巻き込まれた「落ち」のタイミングです。ここでどう立ち回るかは非常に大切です。YouTubeの場合は、コンテンツを進化させることで生き残ります。環境や時代に合わせて適応させるために、もがく期間があります。新チャンネルを作ったりジャンルを変更する戦略もあります。実店舗も、お店を閉店させて再起を狙う方法もあります。自分が培った知識や技術は消えないからです。この未曾有の「落ち」の中で、自分の仕事や会社がオワコン化しないように、もがき続けることが大事です。

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なーちゃん

なーちゃん

なーちゃん/二児のママ兼YouTuber。2014年にチャンネルを開設。長男・こうちゃんと出演する動画は子どもから親まで幅広い層から人気を集め、”ファミリー系YouTuber”としてカリスマ的存在に。登録者数209万人、総再生回数13億回(2019年10月時点)を誇る。

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