つまり、2021年は、男女の15人制と7人制の日本代表、そして、車いすラグビーの日本代表と、最大でシニアの「ラグビー日本代表」5チームすべてが、4年に一度開催される世界大会に出場するか、あるいは、4年に一度編成される世界トップクラスのチームと対戦するという、後にも先にも例のない年になる。

 そんな極めて特別な2021年に繋がる重要なイベントが、今月29日に谷ラグビー場で開催される。男女のセブンズ日本代表と女子15人制日本代表それぞれの候補選手による選考試合が行われる「JAPAN RUGBY CHALLENGE 2020」だ。日本代表カテゴリーの選手が出場する公式戦は、実にラグビーワールドカップ2019準々決勝の南アフリカ代表戦以来となる。

 新型コロナウイルスという厚い暗雲にいまだ覆われている日本ラグビー界。しかし、その雲の向こうには青空が広がっているはずだ。明るい日差しが差し込む予感を持てるような、夢をつなぐ試合が期待される。