不倫を報じられてからの渡部は、YouTuberとして復帰するという報道もあった。その理由として、業界関係者は渡部の不倫が公衆便所で複数の女性と関係をもち、現金を支払っていることを挙げ、そのタチの悪さに「スポンサーの理解も得られないのでテレビでの復帰は厳しい」と語っていた。テレビ以外で生き残る道として、19年に渡部が開設したYouTubeチャンネル「アンジャッシュ渡部チャンネル」での復帰が可能性として考えられていた。

 過去には成功例もある。反社会勢力の会合で闇営業をしたとして、吉本興業から契約解除された宮迫博之(50)はすべてのレギュラー番組を降板したが、その後に開設したYouTubeチャンネル「宮迫ですッ!」は登録者数が100万人を突破。いまでは人気YouTuberとして活躍している。

 だが、YouTube業界に詳しい関係者は「テレビ復帰を決めたことで、YouTuberとして活躍する可能性は難しくなった」と話す。

「YouTubeは良くも悪くも話題になったら稼げる世界。世間からとことん嫌われていようと、視聴回数が稼げれば収入を得られるのが現実です。不倫の代償として数億円の違約金が発生したそうですが、YouTubeで人気が出れば、その金額も数年で稼げたかもしれない。ただ、テレビやラジオから相手にされなくなった元人気者が、最後のよりどころとしてYouTubeで何をして、何を発信するのか、それこそが、テレビに出られなくなったテレビタレントの強みだった。でも、それをなくした渡部さんは、もはやYouTubeでは通用しない。YouTube業界で手を差し伸べる人もいなくなるでしょう」

 復帰の場としてテレビを選んだ渡部。その判断が”笑えない”結果を招くかもしれない。

(AERA dot.編集部)