コロナ禍の高齢者ホームで大活躍した、“昔ながら”の意外なものとは? (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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コロナ禍の高齢者ホームで大活躍した、“昔ながら”の意外なものとは?

武田洋子dot.#ヘルス
※写真はイメージです(GettyImages)

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いま求められる高齢者ホームのあり方について語り合った。左からストランデルさん、太田さん、安藤さん(撮影/小黒冴夏・写真部)

いま求められる高齢者ホームのあり方について語り合った。左からストランデルさん、太田さん、安藤さん(撮影/小黒冴夏・写真部)

安藤 病院から高齢者施設に入居する際、直接入居することを制限し、ある程度期間を開けなくてはならないホームもあります。その間、一時的に自宅かホテルに入らなければなりませんから、家族は大変です。施設自体も多くが受け入れを制限していますが、対応は各社バラバラ。当社のホームページでは、こまめに最新情報を紹介するようにしています。

ストランデル 私は新型コロナウイルスに関する日本政府の対策は早かったと評価しています。2020年1月29日には厚生労働省から舞浜倶楽部にウイルス対策の指示がありましたし、2月以降の面会者制限、マスク、手洗い、衛生管理など、定期的にアップデートされる情報はほぼ正確です。スウェーデンやイギリスでは、4月までそうした指導をしていませんでした。持っている情報はどの国も同じなのに。日本人は誇っていいと思いますよ。

 高齢者施設ではクラスターを出さないことが感染防止の鉄則ですが、国内施設のガイドラインはしっかりしています。これまでもノロウイルス対策などが徹底されてきたので、すぐに行動に移せた施設が多かったのではないでしょうか。舞浜倶楽部では2月以降、スタッフを含めた訪問者にはマスク着用や消毒、検温、血中酸素濃度確認の協力をお願いするほか、施設内の動線を入居者と分けました。入り口もエレベーターも別です。ご家族の面会にはオンラインシステムも活用してもらっています。

太田 実は、在宅で介護している人よりも、親が施設に入居している人から悩みを聞くことが多いです。オンライン面会ができない施設もたくさんありますし、面会できなくなって、きちんとケアを受けているのか見えないために不安なのでしょう。施設に要求するものが大きくなってしまうようです。

ストランデル スウェーデンも日本も同じで、入居者の方は、遠慮して何も言わないことが多い。でも、ご家族が要望を言いやすい施設のほうがいいと私は思います。

太田 それは確かにそうですね。“いい施設”には対話があります。これは費用の額にかかわらず、有料老人ホームでも特養(特別養護老人ホーム)でも変わりません。なかなか厳しい現状ですが、こんなときだからこそ対話は必要だと思います。


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