08年ソフトバンク戦の本拠時で始球式を務めた新庄剛志 (c)朝日新聞社
08年ソフトバンク戦の本拠時で始球式を務めた新庄剛志 (c)朝日新聞社

 将来的に日本ハム・新庄剛志監督の誕生はあるのか?

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 2年連続リーグ5位に沈み、来季以降も決して楽観できる状況ではない日本ハム。23年開業予定の新球場の目玉として、ビッグネームの監督就任を望む声が高まっているというのだ。

 新型コロナウイルスの影響で開幕延期など難しい年だったが、大きな見せ場のないまま終戦してしまった今シーズン。昨年同様、秋口から話題になっていたのは栗山英樹監督の去就問題だった。

 11年オフに監督に就任してリーグ優勝2度、16年には日本一に輝いた。しかし以降は結果を残せず、清宮幸太郎、吉田輝星といった期待の若手もこれまでは目立った成績は残せていない。17日には続投が正式に決定したが、来シーズン就任10目となる指揮官には限界説も囁かれ始めている。

「良くやったという評価は多い。監督経験なしで就任しての結果としては十二分。優しく人当たり良い人間性も北海道にマッチした。しかし9年という長期政権でのマンネリ感もあった。チームも勝てなくなり集客も落ちている。新球場での新たな船出に向けて、変革する時期に来ている。栗山監督自身が最も自覚しているはず」(日本ハム担当記者)

 毎年のように次の候補として名前が挙がっていたのが、現在は2軍監督兼投手コーチを務める荒木大輔だった。『ハンカチ王子』斎藤佑樹、清宮は早稲田実業高の後輩にあたる。かつての『アイドル』が2人を育て上げ1軍で共に戦えば、理想的なストーリーになる。しかし2人とも期待値には届いておらず、斎藤に至ってはここ数年、常に戦力外の危機に晒されている。

「荒木監督は指導者としての評価は高いが、世間的インパクトは昔ほど強くない。日本ハムは球団業務をビジネスと考えているため、強化と収入の両立を重視。荒木監督だけでは印象が弱くとも、斎藤、清宮とセットならイケると踏んでいた。ところが肝心の2人がイマイチのため、登用に踏み切れない部分があった」(在京テレビ局スポーツ担当)

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新庄監督の誕生はあるのか?