また、成長期である10代の患者は、あごの骨もまだ成長過程にあることから、成長が止まった時期以降にインプラント治療を開始することになります。なぜなら、インプラント以外の歯や骨が成長によって動いて、位置が変わってしまうことがあるからです。


 
 インプラント治療ができるかどうかを調べるためにも、治療前には全身やお口の中の検査が必要です。これまでにかかった病気や現在服用している薬について、歯科医師に正確に伝えるようにしましょう。

 歯の治療をするのに、全身の検査までするのは不思議に感じる人もいるかもしれません。

 けれどもインプラント治療は、歯ぐきを切開する手術をおこなうため、治療がうまくいくかどうかは全身状態に影響されるのです。

 糖尿病などの持病があって全身状態が悪いと、感染が起こりやすくなり、インプラント治療もうまくいきません。

 患者さんが問診で歯科医師に伝える持病や病歴、服薬なども貴重な情報ですが、インプラント治療を受けるための血液検査で、はじめてインプラント治療に影響を及ぼすような病気が見つかる人もいるのです。

※『「かめる幸せ」をとり戻す』より抜粋