当然その後はメジャーを代表する投手になると目されていたが、肘の手術の影響もあり徐々に成績が低迷。ここ数年は毎シーズン復活を期待されながら、今季も7試合に登板して防御率11.57と結果を残せずに終わった。しかし、ストレートの平均球速は94マイル(約151キロ)と球速に関してはある程度の水準を保っている。まだまだ余力を残しているように見え、日本でプレーして見たい選手の一人である。

 他では、2012年のワールドシリーズMVPパブロ・サンドバル(内野手・前ジャイアンツ)、通算218本塁打のトッド・フレイジャー(内野手・前メッツ)、元サイ・ヤング賞右腕コーリー・クルーバー(投手・前レンジャーズ)らが大物と言えるレベルのFA選手だ。近年の彼らの成績を鑑みると、所属先がなかなか決まらない見込みも高い。コロナ禍で日本の各球団もリスクを取りにくいのは間違いないが、また来年もビッグネームが来日して日本のプロ野球界を盛り上げて欲しい。