正直、アイスコーヒーが飲みたい時に、近くに別の店があると、紙ストローじゃない店を選んで買ってしまう自分がいる。ごめんなさい……。

 もしくは紙ストローを使わずに、ふたを外して直接飲む。でも正直飲みにくい。

 ただ、否定するだけではダメだと思い、いろんな店舗で紙ストローを試してみる。

 すると、紙ストローの味があんまりしないものもあった。だが、代わりにふにゃふにゃになるのが早い。前述した大手コーヒーチェーン店の物は、ふにゃふにゃになりにくいなと僕は思う。だけど、今、現在は、紙ストローで飲むときには、味わう中に多少の「我慢」が混じってしまっている。そしてついに家で飲むときにはマイストローも購入した。

 と、紙ストローへの不満を書いてしまったが、最初にも言ったが、変えなきゃいけないことは分かっています。

 だけど、思うんです。様々な技術が向上し、AIが人間の仕事を取ってしまうかもしれないと警鐘が鳴らされ始めたこの時代に、もっとおいしい紙ストロー作ること出来ないのかなと。紙ストローにしても、紙の中でもいろんな種類があるし、作り方があるんだと思う。コストを考えると出来ないこともあるのだと思う。

 でも、ストローなんてそんなものでしょ……とは思わずに、中村印刷所が水平ノートを作ったように、ストレスのまったくない紙ストローが近い将来登場するのだと勝手に期待している自分がいる。

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中。10/31スタートのテレビ朝日系ドラマ「先生を消す方程式。」の脚本を担当。バブル期入社の50代の部長の悲哀を描く16コマ漫画「ティラノ部長」の原作を担当し、毎週金曜に自身のインスタグラムで公

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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