「自身の恋愛観も結構、変わっています。昨年、ドラマの試写会で歳の差恋愛について話していたのですが、愛において年齢は一切関係ないと思っているそうで、『40歳差だろうが50歳差だろうが大した差はない』と明かしていました。年の差カップルは珍しくないですが、『40歳差でも差はない』というのは凄いですよね」(同)

■クローゼットの私服は全部ピンク色!?

 考え方に加え、ファッションについても独特の視点を持っている。昨年、放送されたバラエティ番組ではピンク色のカラフルな洋服がずらっと並んだクローゼットの映像を公開。クールな橋本のイメージからは想像できないが、すべて私服だった。何でも、街を歩けないような服を着るのが大好きで、普通に電車にも乗るという。演技には役者の人間性が出ると言うが、橋本の独特の世界観は多くの人を惹きつける演技をする上で良い影響をもたらしているようだ。今後も我が道を突き進めば、同世代とは一線を画す存在としてますます飛躍するかもしれない。

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、そんな橋本の魅力についてこう分析する。

「彼女にとって出世作とも言える『あまちゃん』が全国的人気を獲得していく中で、出演者がさまざまなメディアでクローズアップされる“あまちゃんバブル”のような状態が一時期あったと思いますが、彼女はあえてその流れには乗らず、それによって独自のポジションを築き上げた。常にミステリアスなオーラをまとい、予想のつかない言動で周囲を驚かせるところは、月並みな表現かもしれませんが、まるでのようです。自分の考えや価値観をしっかり持っていると思うので、必ずしも女優業に固執してないことも充分考えられますし、納得のいく演技や作品を残せたらいつ引退して違う世界に行ってしまっても不思議ではありません。きっとそんな彼女が醸し出す儚さや強さ、そして独自性に惹かれる人が後を絶たないのでしょう。ともあれ、彼女が女優業を続けている間は、その姿を目に焼きつけておく必要があると思います」

 12月には「あまちゃん」のヒロインを務めた女優・のんと7年ぶりの共演となる映画「私をくいとめて」の公開も控えている。先日行われた東京国際映画祭で観客賞を受賞した話題作での久しぶりの共演にどんな化学反応が起きるのか注目したい。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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