今年の高卒ルーキー勢では、鹿島アントラーズの荒木遼太郎が随一だ。2002年1月29日生まれの18歳。名門・東福岡高校時代は10番を背負い、トップ下やボランチが主戦場だったが、プロでは左サイドハーフとして躍動。柔軟なボールタッチからの鋭いドリブルとラストパスでチャンスメイクし、確かなプレービジョンと狭いスペースでも能力を発揮して攻撃にアクセントを加えている。入団前は、同期の染野唯月、松村優太の方が注目されていたが、現在は彼らを一歩リード。今後、スタメン出場を増やしていけば、必然的に海外からオファーが届き、その数も増えてくるだろう。

 彼ら以外にも魅力的なタレントが次々と育っている日本サッカー界。遠藤保仁や中村憲剛のサッカー人生を思うと、必ずしも海外移籍が正解だとは言えないが、その数が増えて行く流れは今後も変えられない。「森保ジャパンの新戦力」並びに「未来の海外組」は、日本国内にまだまだいる。