米大統領選の当たりハズレ 三浦瑠麗氏に聞く「プロ」と「予想屋」の違いとは? (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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米大統領選の当たりハズレ 三浦瑠麗氏に聞く「プロ」と「予想屋」の違いとは?

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鎌田倫子dot.
国際政治学者の三浦瑠麗氏(c)朝日新聞社

国際政治学者の三浦瑠麗氏(c)朝日新聞社

 大接戦となった米大統領選。いまだトランプ氏とバイデン氏のどちらが勝利するのか確定せず、郵便投票の扱いをめぐって両陣営の攻防が続く。異例の選挙戦について国際政治学者・三浦瑠麗氏にインタビュー。勝敗の行方を見定めるのに何がポイントとなるのか、意見を聞いた。

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――今回の大統領選は、世論調査の結果に反して接戦です。現段階では勝敗がついていませんが、最終的には、バイデン氏が選挙人の過半数270人以上を獲得するだろうと報じられています。三浦さんの予想は当たったのでしょうか。

 大接戦になるという見通しを私は立てていたので、米国の世論調査とは開きがありますが、現時点(日本時間2020年11月5日夕)の状況については「こんなもんじゃないでしょうか」というのが感想です。どの時点でどちらの候補者がリードしているかは、投票日当日に投票された分の開票作業の進み具合や、郵便投票の割合にもよります。バイデン氏が辛勝すると思われる今の状況は、大接戦という事前の読みとそれほど違っていません。

――日本のメディアは、世論調査や開票結果に振り回された印象です。事前の予想ではテレビのコメンテーターなどは「バイデン氏が当然勝つだろう」という人が多数で、「99%トランプ氏が勝つ」などと明言していたのは木村太郎氏くらい。ところが下馬評に反して開票作業が始まってトランプ氏の善戦が報じられると、驚きを以て受け止められていました。

 私が接する政治学者などは、前回は「疑いなくヒラリー」としていましたが、今回はもっと慎重に90%がバイデン氏、つまり10回に1回の確率でトランプが勝つだろうという見立てが多かった。前回よりも今回は断言することに用心深くなった気がします。ですので、メディアは適切な論者を選定していたのかという疑問もあります。

 ただより大きな問題は、メディアは、勝ち・負けの予測にこだわり過ぎているということではないでしょうか。そもそも、不確実性がつきまとう大統領選は、接戦の場合には勝敗の予測などできません。だから私は2016年も2020年も大接戦を予測していただけです。


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