だが、そんな伊藤容疑者に一目ぼれし、何度もラブコールして「十二単衣を着た悪魔」の主演に抜てきしたのが黒木だった。同作品は9月に大麻取締法違反事件で逮捕された伊勢谷友介(44)も出演していたが、製作サイドは「個人が起こした事件と作品は別」という観点から予定通り公開することを発表していた。それに続き、今回は主演である伊藤容疑者が逮捕される事態となったのだから、黒木にとっては“裏切られた”ような思いだろう。

「黒木にとっては映画『嫌な女』に続く2作目の監督作品です。源氏物語の世界にタイムスリップした青年が美女と出会い成長していく姿を描いていますが、それだけに主役へのこだわりと思い入れはかなりのもので、黒木は伊藤にこだわり続け、一切妥協しなかったといいます。公開に関してはまだ協議中ですが、予定通り公開されても、万一お蔵入りになったとしても、顔に泥を塗られた格好の黒木は心中穏やかではないでしょう。監督であり大物女優でもある黒木を激怒させたならば、今後芸能界でやっていくにしても相当厳しいのでは」(映画関係者)

 伊藤容疑者の芸能界復帰へのハードルは、どんどん高くなっていくばかりだ。(宮本エミ)

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宮本エミ

宮本エミ

芸能ジャーナリスト。新聞社、通信社を経て、Webメディア、週刊誌などで芸能、スポーツを中心に執筆中。

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