瑠奈いわく、姉の玲奈は「仕事に関してはすごくストイック」だという。瑠奈が芸能界に入った後に目にした姉の姿は、それまでとは違って映ったようだ。

「食事管理をきっちりして節制しているし、テレビ番組の出演時は、座席の位置を事前に確認して、映り具合をシミュレーションしています。スチール撮影でも、照明を最初から最後まで自分でチェックするなど、とにかくマメで突き詰めている。プロ意識を持って仕事をしている姉は私の目標であり、尊敬する先輩でもあります。私が芸能界に進むことを決めてからは、姉は写真の写り方から姿勢まで、いろんなアドバイスをくれるようになりました。大先輩として、すごく頼りにしています」

 最後に、芸能界での今後の抱負を聞いてみた。

「私は自分から行動を起こすことが苦手なので、姉を見習って、積極的になりたいです。私も自分のインスタのアカウントで発信をしていきたいですし、2人で撮り始めた『撮りんどる。』というYouTubeチャンネルも積極的にやっていくつもりです。姉妹でカメラを構えて、お互いの日常を撮っていきます。2人で過ごす時間を思い出として残しつつ、見てくださる人にも楽しんでもらえたらうれしいです!」

 初めての単独取材にもかかわらず、まったく気負わずに、ほんわかとした雰囲気で受け答えをした瑠奈。自分は「受け身」だと繰り返したが、それは彼女がこれまでの人生を“素直”に生きてきた証でもあるだろう。くせ者が多い芸能界において、その素直さは、逆に大きな武器となるかもしれない。(取材・文=AERA dot.編集部・飯塚大和)