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カンニング竹山 原発処理水海洋放出は保留 いま話し合わないでどうすんの?

連載「言わせてもらいますけどね!」

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カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)

カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)

東京電力福島第一原発の処理水の貯蔵タンク(C)朝日新聞社

東京電力福島第一原発の処理水の貯蔵タンク(C)朝日新聞社

 いまメディアでトリチウムの海洋放出を取り上げないと、みんな誤解しているというか、知らないままに「そんなものを海に流すのは反対だ!」ということになる。テレビも新聞も、雑誌もラジオもみんなこのことをきちんと報じなければいけないと思うんですよ。

 ちゃんと知ったら、海洋放出しかないわけで、きちんと知ることで福島の海に対する風評被害もおさえられると思う。きちんと報じないから風評被害があるわけですよね。福島の漁連の人も海洋放出を「反対」しているとされているけど、正しくは風評被害になったらどうするんだってことを反対している。何にも知識がなかったら、「そんなもの海に放出して魚に放射能が入ったらどうするんだ!」ってなるわけです。何にも知らないで反対している人も多い。だから、そうじゃないよってちゃんと教えなきゃいけない、伝えなきゃいけない。

「そもそも原発なんて造るからだ!」「東京電力が原発事故を起こしたからだ!」って怒る人もいるけど、もちろんそうだけど、現実問題起きてしまったことを解決しなきゃしょうがないでしょ? 目の前に起きていることを解決するには、結局、海洋放出しか方法はないわけで、海洋放出をしないならモルタル固化でと言ったところで土地はどうやって用意するんだ? その土地は一生モルタルの処分場ですよ? 海洋放出でもないモルタルでもないってなったら、解決するにはチェルノブイリ原発事故の処理みたいに、コンクリートで原発ごと固めてしまうしかない。固めたあとも、その土地は一生そのままです。

 だから、何度も言うけど原発そのものの「賛成」「反対」というよりいまの現状を皆さんに知って欲しい。事故が起きた原発は冷やさないともっと危ないことになるから冷やすしかなくて、それには水を入れていくしかない。そうなると放射性物質がいっぱいついた水になる。その水は多核種除去設備ALPS(アルプス)で浄化処理されるとトリチウム水になるわけです。

 原発を水で冷やしている限りはその水が出続けるわけですよ。処理した水であって、イチかバチかの危ないものを海に捨てるって話ではないんです。元素記号でいっても水素(H)の一種で水とほぼ変わらないんですよ。「たぶん大丈夫だと思うけど流してみます」っていうものを海洋放出しているのではないんです。原発を稼働するとトリチウム水というものができて、それを全部目の前の海に流してきたんですよ、みなさん、それは全世界でやっていること。きちんと説明すればみんなわかると思うので、メディアは、そのことを冷静に訴えかけたほうがいいと思うんです。


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