メディアもいろんな形が増えてきて、テレビ番組以外、夜中でもニコ生とかツイキャスとか17Liveとか配信され、そういうのを見ると多くの子たちが発信しているわけじゃないですか。TicTokから生まれたスターもいる。そんな時代だから、僕たちは自分たちで番組を作るのもアリなんじゃないかなと思っている。

 自分たちで作って自分たちで発信してそれを面白いと思ってみてくれる。そういうスタイルになっていくのかなと。決して、テレビがダメだとかではなく、テレビが一番大きなメディアで、テレビが一番影響力があって、テレビはプロが作っているものだとは思っているんですけど。一番よくできているのがテレビなんですよ。

 自分たちでテレビ番組を作ってみると、まぁーいろいろ大変ですよね。だいたい、人が足りないって話になるんですけど、人を雇おうとすると金がいる、金はないからボランティアか? じゃぁお金ってどこから入ってくるんだ? とか。この歳になって「キッザニア」始めたみたいですよね。「キッザニア」は子どもたちが職業の体験をするところですが、自らが始めて自分で体験している「キッザニア」で、テレビの仕事ってこんなに大変だったのか! 番組を作って、それを放送するのって、こんなに大変なのかと49歳になって知りました(笑)。照明さんやカメラマンさんのそれぞれの専門分野の仕事を改めて見ることで、本当に大変だとわかる。なおかつ、大変なことの先には、視聴してくれる人を楽しませたいという気持ちが強いんですが。

 もちろん、いままで配信ものみたいなのをやったことはあったんですが、スタジオ借りて、完全にテレビ番組を作り出しちゃったということです。YouTubeでチャンネルを持ちましたっていうタレントさんでも大概ロケものが多いじゃないですか。僕たちはスタジオ借りて、可能な限り番組を作るみたいにやってみようっていう考え方。その代わり、お金も必要だから視聴者に報道局員になってもらって1000円のチケットだけ買ってもらおうという仕組みです。いま、300人の会員しかいないんですけど、最終的にやりたいのは2000人しか見られないテレビとか、配信ライブでも人数限定のものがあるように、そのままテレビでもやったらどうなるのかなと。人数を限ってやってみるのも面白いのかなと思っている。

 ツテ、ツテ、ツテでいろいろなところに頭を下げてやっているんですけど、これがどんどん会員さんが増えて、スポンサーさんが増えると、もっと面白いことができんじゃないか? って。ぜひ、「竹山報道局」というメディアに注目してください!(笑) 制作に協力したい人もスポンサーになりたい方も生コマーシャルでもなんでもやります!(笑)この新しいメディアの試みとしてのマイ番組はこれからどうなっていくか、いまイチから作っていっています。

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カンニング竹山

カンニング竹山

カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。本名は竹山隆範(たけやま・たかのり)。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ。単独ライブ 「放送禁止2017」が9月21~24日、東京・品川の天王洲銀河劇場で開催(撮影/写真部・小原雄輝)

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