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「夢が忘れられない」と人生を悔やむ35歳女性に鴻上尚史が差し出した、もうひとつの夢の叶え方

連載「鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」

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「叶えられなかった演劇の夢が忘れられない」と人生の後悔を吐露する35歳女性。残りの人生を後悔したくないと逡巡する相談者に鴻上尚史が差し出した、もうひとつの夢の叶え方。

【相談83】35歳にもなって、叶えられなかった夢が忘れられません(35歳 女性 アキ)

 35歳にもなって、叶えられなかった夢が忘れられません。幼い頃から、演劇の世界に憧れていました。しかし、親が厳しく、劇団に所属するなどは許してもらえず、オーディションなども受けさせてはもらえませんでした。

 もちろん上京も許してもらえず、地元の高校、大学に進学し、就職の時、親の反対を押し切りようやく上京しましたが、仕事が合わず精神的に不安定になり、地元に戻ってきました。その後は親の言う通り、安定した職業を選び、結婚し、子どももでき、まさに典型的な普通の人生を送っています。

 今の生活になにも不満はないはずなのに、ふとしたときに叶えられなかった夢が思い出されて、悲しくなります。未来のある子どもたちを見て、羨ましくなったりもします。子どもたちの夢だけはどんなことであろうと見守ってあげようと思う一方で、自分の夢のことも考えてしまい、今更になってどうしてあのときもっと自分のやりたいことをやらなかったのかと、後悔ばかりしています。

 まさに、鴻上さんが以前別のご相談でお書きになっていた、30歳でオーディションを受けにくる女性と全く同じ心境です。

 ただ、私には家族もあり、仕事もあり、自分のことだけを考えていいときは過ぎてしまいました。今更演劇をやりたいなどというわがままは言えません。毎日子育てに忙しく、夫と協力してなんとか日々をこなしているような状況で、自分のやりたいことのために時間が欲しいなど、とても言えません。

 でも、そうしているうちにどんどん歳はとります。すでに取り返しはつかないのかもしれませんが、このあとの残りの人生で何度も何度も後悔するのだけは嫌なのです。もっと前に何度もチャンスはあったはずなのに、それをやってこなかった後悔が今です。


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