深井さんもお気に入りの先生を5人ほど持ち、定期的に新しい講師のレッスンも試してみることを勧める。

「同じ人のレッスンばかり受けていると、リスニング力が上がっているのか、その人の英語に慣れただけなのかわかりづらい。逆に、新しい講師だけを受けていると、毎回『初めまして』からの自己紹介という同じ会話が繰り返されることになります。5、6人だと1週間に1回会うくらいの頻度なので、前回の会話の続きから始められることもあっていいですよ」(深井さん)

【Q4】英会話で日本人がやりがちな失敗は?

「常識的なマナーを持ってレッスンを受ければ、心配することはありません。ただ日本人に多いのは、間違いを恐れて黙りがちになってしまうこと。オウム返しでもいいので、何かレスポンスする姿勢は大切ですね」(深井さん)

 たとえば講師が話しているとき、日本語でのコミュニケーションは笑顔でうなずいているだけでも成立するが、「英語の世界」は言葉で表現してナンボだ。“That’s nice.”(それはいいね)、“Sorry to hear that.”(それは残念だね)など、ひとこと入れるだけで会話は盛り上がる。

「講師のリアクションをまねするといいですよ。オンラインなので極力、言葉で表現することに努めてください」(深井さん)

 嬉野さんは「“Hey! What’s up?” のようなカジュアルな言葉より、どこで発しても失礼にならないフォーマルな表現を覚えてそれらを使ったほうがいい」とアドバイスする。“I want to~” よりも“I would like to~”、“Can you~?” よりも“Could you~?” といった具合だ。

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