意思表示といっても流暢である必要はなく、講師に何か聞かれてわからなかったときや言葉が出てこないとき、「聞き取れなかった」「意味がわからない」「どう言えばいいかわからない」など、3パターンくらいの表現を持っておけば問題ない。

「あとは怖がらずに発話していこうという気持ちでいれば大丈夫です」(深井さん)

「あまりに自信がない人は、短い英文を繰り返し口に出して練習する教材『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』(ベレ出版)を1カ月程度こなしてから始めると効果的です」(柴崎さん)

◆柴崎 亮(しばさき・りょう)さん
27歳のときに脱サラし、オンライン英会話を使いゼロから英語学習を開始。2017年8月から、アメリカ・ボストンの起業に特化したMBA(Babson college)に留学、19年5月に修了。“にゃんこ先生”というチームで、英語学習・海外留学のWEBサイト「There is no Magic!!」を運営しており、Twitterのフォロワーは1万人を超える。

◆嬉野克也(うれしの・かつや)さん
36歳からオンライン英会話をはじめ、英語を使う仕事ができるようになる。その経験から、会社員をしながら書籍や記事の執筆、自ら運営する塾「ウレシトーク」での指導をおこなう。著書に「36歳からオンライン英会話をはじめたら英語で仕事ができるようになりました」(KADOKAWA)、「新しいオンライン英会話の使い方」(アルク)など。

◆深井朋子(ふかい・あきこ)さん(レアジョブ英会話)
レアジョブプログラム開発部副部長。大手英会話教室で学習アドバイザーを経験。2015年レアジョブに入社、オンラインカウンセリングサービスや、短期集中型英会話プログラムの立ち上げなどに従事。TESOL修了。ESAC®Professional資格保持者。

◆田上英恵(たのうえ・はなえ)さん(DMM英会話)
DMM.com英会話事業部PRマネジャー。中学生のころに短期イギリス留学を経験し、高校はSELHi(Super English Language High School)指定校に進学。高2で英検準1級を取得。広告制作会社、PR会社を経てDMM.comにPR担当として入社。

(文/稲田砂知子)

※『AERA English2020 Autumn & Winter』より。誌面では、困ったときに使えるフレーズ一覧も紹介している。