特に言い争いになるのは高級化粧品について。夫のためにもいつまでもキレイでいたいという思いもあり、1本2万円以上する商品を購入することもある。しかし、坂上さんいわく、「男性には一生分かってもらえない」。こうした点は、仕事に理解がある夫婦でもわかり合えないようだ。

 いつの時代も議論となる「夫の小遣い」問題。それぞれの家計の事情や、お金に対する価値観、老後への考え方もさまざまであり、正解はない。金額が多いからいいわけでもなく、少ないから不幸なわけでもない。そもそも、小遣い制の方がうまくいく家庭もあれば、別財布の方が円満になる夫婦もいる。

 家族が笑顔でいられるようなお金の使い方を、それぞれの家庭でみつけていくしかない。(取材・文=吉田みく)