カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
写真はイメージ(GettyImages)
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 2025年までに4割程度、将来的には世界最高水準の80パーセントを目指すとされているキャッシュレス決済。お笑い芸人カンニング竹山さんは交通系ICカードで決済できない場面に遭遇し、キャッシュレス化の歩みがどうも遅いことを懸念している。

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 ものすごい些細なことなのかもしれないけれども、タクシーで交通系ICカードのSuicaが使えないことが結構あって「なんで使えるようにしないの?」って場面によく直面する。いま、僕はSuicaをスマホでチャージして使っているんですけど、どちらかといえばキャッシュレスにうといほう。

 世の中、キャッシュレス化しようとして、Suicaは多くの人が使っていると思うんですよ。そんなときに、電車はもちろん切符を買わずにSuicaで乗りますよね。コンビニもSuicaでいけます。タクシーもほとんどSuicaでいけるんだけど、たまに「すみません、Suica使えないんです」っていうことがある。昨日、仕事で大阪にいたんですけど、大阪の特に個人タクシーはSuicaなどの交通系ICカードがほぼ使えないんですよ。

 それって、もう少し使えるようにしないと全然キャッシュレス化になっていない。タクシーもそうですが、一番、キャッシュレス化で矛盾を感じているのは、値段が高めの店で使えないこと。ちょっと高めの飲食店とか飲み屋とか、もちろん僕も大人だから行くことがあるわけですよ。そうすると、3万円とか4万円の支払いになって「うち、現金だけなんですよ」ってなるから、いやいやそれこそキャッシュカード支払いだろ! って。3万円とか4万円とかを現金で払うの? そこ、どうにかしてくれないかなと思うんですよね。現金というなら、500円の牛丼とかで「すみません、うち現金だけなんですよ」というのはまだ理解できる。だから、その辺が全然うまくいってない。

 キャッシュレスと話が離れるけど、マイナンバーカードもそうで、僕も作りたいけど、作りに行く時間がないから作っていないけど、どうしても信用してないという人もいて、マイナンバーカードも拡がってないじゃないですか。もちろん、僕みたいにカード作る時間がないとか面倒くさいとかで作っていない人もいるし、頑なにマイナンバーで管理されているみたいで嫌だとか、マイナンバーを管理する国が信用できないという人もいるけど、世界的ににみてもマイナンバーな流れになっているわけで、やってないほうがおかしいこと。マイナンバーがあれば、スムーズにいくこともあるわけじゃないですか。この間の給付金のことだって、マイナンバーカードがあったら給付金詐欺も防げたかもしれないんだから。

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カンニング竹山

カンニング竹山

カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。本名は竹山隆範(たけやま・たかのり)。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ。単独ライブ 「放送禁止2017」が9月21~24日、東京・品川の天王洲銀河劇場で開催(撮影/写真部・小原雄輝)

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デジタル庁もいいけど目の前のキャッシュレス化を