そのほか、同番組ではさまざまな言語での「いないいないばぁ」やあいさつの仕方を紹介するコーナーも用意。英語以外の外国語にも自然とふれられる構成だ。

「いろいろな言葉や音に接していると、知らないものも自然と受け入れられる、オープンなマインドが育つことにつながるかな、と。これからの時代を生きる子どもにとって、多様性というのはひとつの大切なキーワードだと感じています」

 一方、外国語を学ぶことは「生きやすさ」にもつながる、と工藤さん。

「私自身、英語と日本語とでは、マインドセットが変わると感じています。日本語以外のことばを話せるようになることは、新しい自分を知るきっかけになり、それが生きやすさにつながったりすることもあるのでは、と思っています」

 脳の神経細胞のつなぎ目である「シナプス」を語源とする番組名には、「赤ちゃんの世界が『ぷしゅっ』と広がり、パパママの肩の力が『ぷしゅ~』と抜ける」という意味も込められている。ぜひ親子で視聴してみたい。

シナぷしゅ
民放初の0~2歳児向け番組として2020年4月からレギュラー放送を開始。放送時間は毎週月~金曜の朝7:35~8:00(テレビ東京系列6局ネット)、夕方5:30~5:55(テレビ東京ローカル)。監修は、東京大学赤ちゃんラボの開一夫教授。YouTube公式チャンネルでも視聴可能。

工藤里紗(くどう・りさ)
1980年アメリカ生まれ。6歳までアメリカで育つ。テレビ東京制作局クリエイティブビジネス制作チーム所属、幅広いジャンルの番組で演出・プロデューサーを務める。小学3年生の息子がいる。

(文/木下昌子)

※『AERA English特別号 英語に強くなる小学校選び2021』より

【AERA English特別号】英語に強くなる小学校選び 2021 (AERAムック)

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木下昌子
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