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ジャルジャル「キングオブコント」優勝で明かしたYouTube活用の新しい流れ

連載「道理で笑える ラリー遠田」

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ジャルジャル(C)朝日新聞社

ジャルジャル(C)朝日新聞社

 9月26日にコント日本一を決める『キングオブコント2020』の決勝が行われた。この大会の模様は毎年、TBS系列全国ネットで生放送されている。今年は「お笑いの日2020」という8時間の生放送特番の中の目玉企画として行われた。

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 そんな今年の『キングオブコント』で優勝を果たしたのは、コントの面白さには定評があるジャルジャルだった。彼らは2008年にこの大会が始まって以来、毎回エントリーしていたのだが、ずっと優勝できずにいた。13回目の挑戦でようやく栄冠を手にした。

 大会後の記者会見で2人が話していたことの中に、興味深い内容があった。決勝で披露した2本のネタのうち、2本目のネタを決めるにあたって、YouTube視聴者の反応を参考にしたというのだ。

 ジャルジャルは、芸人の中でも特に早いペースでネタを量産するコンビとして有名だ。年に2回の単独ライブのために年間300本はネタのアイデアを出している。そのうち、実際に単独ライブで演じられるのは20~30本程度であり、あとはボツネタとして葬られてきた。

 だが、2年前からはこれまで見せていなかったボツネタを「ネタのタネ」と名付けて、YouTubeチャンネルで毎日公開するようになった。その結果、彼らが不採用にしたネタの中にも、十分に面白くて見ごたえのあるものが存在することが明らかになった。

 2本目のネタは、10年ほど前に作っていたものだが、最近になってYouTubeで公開したところ、予想以上にコメントなどの反応が良かったため、決勝でもこれをやることにしたのだという。

 お笑いコンテストでは、数ある持ちネタの中でどれをやれば勝てるのかというネタ選びが重要だ。通常ならば、芸人はライブにネタをかけることで、目の前の観客の反応を見て、ネタの良し悪しを判断する。

 だが、今年はコロナの影響でお笑いライブができない時期が長く続いたため、お笑いコンテストに挑む芸人がライブでネタを試すことがほとんどできなかった。そんな中で、ネタ選びのためにYouTubeを活用する芸人が現れて、それで実際に優勝を果たしてしまった。これは画期的なことだ。


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