■安倍前首相の弟にもインタビュー

 井上とはいったい、どういう人物なのか。週刊誌の芸能担当記者は言う。

「井上さんはもともと、高校生だったときにホリプロタレントスカウトキャラバンで特別賞を受賞し、芸能界デビューしました。『ワイドナショー』の女子高生コメンテーターに抜擢され、自分の意見をはっきり言える頭の回転の良さで話題になりました。2017年からは、月刊誌で政治家インタビューの連載を持つようになり、これまで加藤勝信官房長官や岸信夫防衛大臣、石破茂氏など自民党の大物から、野田佳彦元首相や蓮舫氏などさまざまな有名政治家と対談しています。『小娘のくせに』と政治関連の発言がたまに批判されることもあるようですが、政治に真面目に向き合う若者の代表的な存在になりつつあり、新しいタイプの政治タレントとして今後も重宝されそうです」(同)

 趣味は「国会傍聴」と公言し、本会議だけでなく委員会にも顔を出し、現在も足繁く通っているという。前述の月刊誌のほか、スポーツ紙でも政治コラムの連載を持っており、いっぱしの政治評論家として活躍しているのだ。

 TVウォッチャーの中村裕一氏は、井上の魅力についてこう語る。

「2017年から2年間“おはガール”として出演していた『おはスタ』に、4月からレギュラーとして返り咲いた彼女。“イノサク”の愛称で子どもたちから愛されていますが、コオロギやアリなどを調理して食べる昆虫食から、自宅で作るぬか漬け、そして政治についてと、彼女を知れば知るほど、興味・関心のあるジャンルの振り幅がものすごいことに驚かされます。それに加え、足に水虫が出来たことや、自分のオナラが臭いことをツイッターで全世界に発信する大胆さというか、大らかさも何よりの魅力。今は政治に対するコメントで注目を集めていますが、彼女の中ではおそらくコオロギも政治も同じくらい大事なものだと思います。その意味ではタレントとしてまだまだ大きな可能性を秘めています。さらに、まだ開けていないとんでもない引き出しがあるかも知れませんし、これだけ濃厚なキャラクターなら、いずれどんな形であれブレイクするでしょう」

 今は「政治」という引き出しで注目を集めているが、これからどんなタレントに成長していくのか楽しみだ。(黒崎さとし)