一方、婚活中の男性には、自分を動画に撮って見返す時間を作ってほしいという。

「自己紹介程度でいいので、毎日数分間、自分のしゃべっているところを録画してみてください。それを見ると、思っていたのと全く異なる自分の姿が映っているはずです。下ばかり向いていたり、声が小さくて聞き取りにくかったり。気になったところを直すように毎日気をつけて録画を続けていると、相手からどう見られているかを客観的に意識できるようになります。そうすればオンラインの画面越しにも、好印象を持たれるようになりますよ」

 須野田さんは、「婚活では見た目の印象も大切」としながらも、「コロナ禍のオンライン婚活では、見た目以上に、会話の内容や人間性が問われる」という。

「相手に自分をわかってもらうには、まずは自分で自分を理解することが大切です。コロナで人と会えないと気落ちするのではなく、自分と向き合い、『自分はどんな人間で、どんな人をパートナーとして求めているのか』ということを考える期間にしてはどうでしょうか。そうなれば、コロナ禍は婚活にとって追い風にもなりうると思いますよ」

須野田 珠美(すのだ・たまみ)
NOZZE.(株式会社結婚情報センター)代表取締役社長、一般社団法人結婚社会学アカデミー理事長。
東京都生まれ。幼稚園教諭を経て、亡き夫と共に進学塾、早稲田アカデミー(東証1部上場)を創設。引退後、専業主婦を経て、創業間もない結婚相談所・NOZZE.に入社。2013年12月に代表取締役社長に就任。のべ1万2000人以上に婚活や恋愛、結婚生活のアドバイスをおこなっている。著書に 『45歳からのプラチナ女子宣言!! 恋も仕事も最高に輝く46の習慣』『おふたりさま はじめました。』(幻冬舎)。

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(文/白井裕子)