コロナ前は100人近くが参加する婚活パーティーも行っていたが、今年はウェブ会議アプリを使ってオンラインで実施。男女計6~10人程度で、最初に参加者全員で説明を聞いた後は、男女1人ずつウェブ上の小ブースに分かれて10分間トークし、次々に組み合わせを替えていく。最後に気に入った人をスタッフに知らせて、カップリングが成立したら、連絡先の交換を行うという。

 婚活パーティー等、同社のオンラインイベントでは、毎回数組がカップル成立するというが、結婚相手となる人をオンラインで見極めることは、難しくないのだろうか。

「オンライン婚活のいいところは、相手の見た目の印象やその場の雰囲気に流されることなく、会話に集中できるということです。私はオンラインの場合は、相手に対して聞きたいことをメモしておいて、そのメモを見ながら会話することを勧めています。対面のお見合いでメモを持ちながら話すわけにはいきませんが、ビデオ通話なら手元が見えないですからね。また、聞いたことを忘れないように書き留めておくこともできます。ただの印象だけではなく、会話の内容から相手の人格や価値観などを見極められます。これは婚活にとってとても重要なことですから、私はコロナが収束後も、オンラインでのお見合いは続けていきたいと思っています」(須野田さん)

 また、このコロナ禍で婚活をする人たちに、ぜひ取り組んでほしいことがあると須野田さんは話す。

「なかなか思うように人と会えない時期だからこそ、充電期間と捉えて、自分の感性を磨く機会にしてほしいですね。女性におすすめなのは、恋愛ものの映画やドラマを見ることです。登場人物に感情移入して気持ちを練っていくことで、『恋をしたい』という気持ちを高めていってほしいと思います」

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