結果的に3選手が退場となったが、岩村も乱闘に参加したとして最終的に3試合の出場停止処分を受けることに。試合後には、「グラウンドでは野球をするもの。でも味方がどうこうされるのも黙ってられない。止めなければならなかった」と岩村は乱闘への参戦について語っている。

 その他にも、ヤンキース時代の伊良部秀輝が死球を与えた後に逆ギレし、先に打者に詰め寄るという珍しいシーンも。また、ヤンキース時代の黒田博樹が、危険な投球をめぐってレイズの選手と睨み合いとなった場面では、チームの先頭に立ってオラオラと敵陣に向かっていくシーンもあった。

 黒田はドジャーズ在籍時にも、ビクトリーノ(当時フィリーズ)に対する頭部近くの投球をめぐって乱闘のキッカケとなることもあった。日本人選手としては“武闘派”の部類に入るのかもしれない。

 このように品行方正な日本人選手も、意外にメジャーリーグでは血の気が多いところを見せている場面は少なくない。常に冷静であることも大事であるが、やはり見ている方からすると、選手たちの熱い感情が溢れる場面を見ると、よりそのプレイヤーに感情移入したりもする。現在メジャーでプレーする日本人選手たちも、退場や乱闘の中心とならないまでも、時に感情をむき出しにする場面なども見せて欲しいものだ。