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子育てに優しいマンションは親には“地獄”だった? ファミリー向け物件の落とし穴

吉田みくdot.
ファミリーマンションならではの悩みは多い。写真はイメージ(写真/PIXTA)

ファミリーマンションならではの悩みは多い。写真はイメージ(写真/PIXTA)

 最近では、自分のプライベートな話をしすぎたことを後悔していると語る須田さん。できればこのマンションを賃貸に出して、新しいマンションに引っ越すことも考えているという。

 住人たちが気になるのは、子どものことばかりではないようだ。

「同じ価格帯のマンションを購入しているからこそ、他の家庭の収入状況が気になって仕方がありません」

 埼玉県のマンションに住む看護師の林明日香さん(仮名・35歳)は、周りのママたちが専業主婦か共働きか、どの程度のぜいたくをしているかなどが気になりすぎてしまうと打ち明ける。

 林さんは3歳の子どもを育てながらも自分も働き、夫との3人暮らしを維持している。

「わが家はローン返済のために2馬力で働いていますが、中には雑誌から出てきたようなキラキラしたママもいて……。生活のために毎日必死で働いている自分が惨めなんです」

 専業主婦の余裕を感じたというのは、新型コロナウイルスによる自粛期間中。林さんは看護師という仕事がら、コロナ禍でも毎日出勤せざるを得なかったが、周りのママたちは子どもに幼稚園を休ませ、一緒にステイホームしていたようだ。

「自宅でちょっとしたお勉強を始めたというママもいました。でもわが家にはそんなことをする時間的、金銭的余裕はありません。実際、コロナでボーナスはかなり減らされて、住宅ローンに影響しているくらいです。10月からはGoToキャンペーンが都内も対象となるという話ですが、ママたちが『○○へ旅行へ行ったよ~』という話題一色になるかと思うとげんなりします」

 ローンの不安からか、最近はヒステリックになってしまい、夫との口論も増えたそうだ。その声がマンション中に響き渡り、ママ友に心配されたこともあったという。

「他の家庭事情がこんなに丸見えなんて……気にしやすい私としてはすごくつらいです。ローン問題さえなければ引っ越したいです」

 最後に話を聞いたのは専業主婦の竹中麻美さん(仮名・35歳)。竹中さんはマンションではなく、分譲地に注文住宅を建てて住んでいる。夫と4歳と1歳の子どもの4人家族だ。詳しい価格は聞くことができなかったが、かなりハイグレードな住宅にみえる。


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